2008年12月03日

スタイル

南方熊楠は膨大な数の書簡を残しているが、手紙を書くときには、座布団をどけ、「畳の上へ巻紙を置き、ペタンと坐って書くのです。机の上ではちっとも書かかないで畳の上に何も敷かないで書くのです。若いうちは机にしたり、テーブルにしたりしていましたが、晩年は足の具合が悪いので畳でした。畳に肘をつきましてね。原稿を書くときも同じでした」ということだったらしい。

畳の上に直に原稿を置き、肘をついて書く。どうにも不自然な格好に思えるのだが、熊楠にとってはそれが書きよい姿勢であったのだろう。独特の姿勢である。

人の独特な姿勢というのは、ときに真似てみたいと思わせるものがある。ミーハー感覚といえようか。

そんなふうに思ってしまうのは、独特のスタイルを持っていることに対する憧れみたいなものではないかと思う。

この憧れを満足させるにはしかし、真似であってはいけないのだろう。

真似をしつつ、試行錯誤を重ね、自分にあったスタイルをつかむ。こんな感じであろうか。

人から真似したいと思われるようなスタイルではないかもしれないが、人からどう思われようとも、独自のスタイルを確立したいものだ。



posted by nasty_habit at 22:27| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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