2018年04月29日

松本清張を読み返す「顔」

「顔」(『顔』双葉文庫)。この短編は様々な短編集に収録されており、また、映画かドラマなどにもなり、けっこう有名な作品。

この小説はまだ「点と線」「目の壁」など、いわゆる「社会派ミステリーブーム」が起こる前に書かれている。つまり、清張推理小説の原点ともいうべき小説だということだ。ただ清張のデビュー作である「西郷札」においてもすでに推理小説の萌芽はあるともいわれている。しかしこれは後に推理小説を書くようになったからそういわれる面が多分にある。

ただこの小説は、厳密にいえば「推理小説」ではない。ほぼ推理はでてこない。犯罪者の心理を描いた小説といえるだろう。それがサスペンス感を醸し出している。好きな作品の一つである。
posted by nasty_habit at 09:58| 東京 ☀| Comment(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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